粘土(ねんど、clay)とは・・・
- 原義は、地層中などから得られ、焼き物(陶磁器や土器)の素材にもなる「粘っこい土」のこと。「ねばつち」「へなつち」とも読む。
- 学術・産業上は「非常に細かい粒子でできた堆積物」として定義される。
- 土粘土のほか塑造やモデリング用に商品化された粘土様の造形材料のこと。学校教材としても馴染みが深い。
・・・と定義されているようです。自分は1.2は正直どうでもいいです^^あ〜そうなんだな〜。。くらい^^。 知りたいのは3番ですね。
造形材料としての粘土
粘土には優れた可塑性があり、立体造形を容易に実現できるため、古くから塑像などの造形に用いられてきた。粘土は本来は土であるが、パルプや小麦粉など様々な原料のものが存在する(これらと区別するため、本来の土の粘土を土粘土という)。
未焼成を含めた陶土を塑像以外の芸術作品や建築の素材として使う動きもある。
[土粘土] 土を原料にした本来の粘土。水粘土とも呼ぶ。乾燥すると硬化して石のようになり、再度水分を与えれば捏ね直すことができる。重量があるため運搬や保管に難点があるが、量感や心象性の表現に適した素材である。
[油粘土] 油脂ベースの粘土。油土とも呼ぶ。水分調節の必要がなく、乾燥せず硬化しにくいので管理が容易である。繰り返し造形しなおすことができる。
個人的には、この粘土が最終の形になることはほとんどなくて、ほぼ原型作りに使うことが多いです。型取ったら潰して平たくしてロール状にして保管しています。
[紙粘土] パルプや粉砕した紙。水や糊を原料とする粘土。乾燥させると軽量になりながら硬化する。着色加工しやすい。
紙粘土は軽いのもあって形を作りやすいのですが、紙の繊維のせいで硬化後にいくらヤスリをかけても毛羽が出てきで困ったことが何度かありました。また、硬化後しばらくすると割れた事もあって、あんまり良いイメージが残ってません。相性のいい紙粘土に会いたいですね。
[石粉粘土] 乾燥後は石のような質感を見せる。乾燥後の彫刻にも適している。
お気に入りはラドールの石粉粘土です。加工しやすく伸びもいい感じ、大まかに作ってからのリカバーもしやすいです。硬化後の硬度もオイラ好みだったりします。ラドールの中でも軽かったり、いくつか種類がありますので試してみるのもいいかもです。
[小麦粉粘土] 小麦粉を主原料とする粘土。幼児が誤って口にしたときを考えて安全性を高めたもの(ただし小麦アレルギーによるリスクはある)。
[パン粉粘土] パン粉を主原料とする粘土。小麦粉粘土と同じく安全性を高めたもの(ただし小麦アレルギーによるリスクはある)。
[米粉粘土] 米粉を主原料とする粘土。安全性を高めるとともに小麦アレルギーによるリスクを回避するため米粉を使用したもの。
[木質粘土] 木の粉が配合されていて乾燥後は本物の木のようになる。
[蝋粘土] 独特の透明感があり、幼児が誤って口にしても安全。手の熱で温めて使用する。
[プラスティシン] カルシウム塩、ワセリン、脂肪酸を合成して製造したパテ状のもの。ウォレスとグルミットで使用されている。
[ヤミードー] 食べられる。
利用
「粘土は千の利用法がある」と言われ、ノーカーボン紙、油脂の脱色、ガソリンや灯軽油の脱水、鋳物、ボーリングの潤滑剤など多方面に使われている。
- 水を含んでいるときは柔らかく、熱したり焼いたりすると堅くなり戻らない性質があるので陶器や磁器、煉瓦などに使われる。陶磁器やセラミックスとして焼成する粘土を陶土を称することもある[2]。
- 力を加えると軟らかくなり、しばらくすると固くなるという性質を応用し、塗るときまでは軟らかく塗った後にそこに留まるペンキに使われている。
- 粘土の優れた吸水性を利用して、おむつにも利用されている。→ベントナイト
- 「余分な皮脂や汗を取り去る吸着性、塗布すると極めて薄い膜をつくる保湿性、イオン交換の性質を利用して、化粧品やシャンプー、歯磨きあるいはその原料としても用いられる。→モンモリロナイト(モンモリロン石)
- 粘土が種々の有機色素を吸着して特有の色を発色するのを利用したカラープリンターに使われている。
- 有害なバクテリアを包み込んだり余分な水分を吸着したりして下痢を防ぐため、胃腸薬にも粘土が含まれている。
- 油粘土や紙粘土は初等教育の教材として広く用いられている[3]。幼児教育では糠、片栗粉、寒天などの可塑性素材も用いられる[3]。
- 各種立体アートや工業デザインの分野における模型の原形(クレイモデル)づくりに広く利用される。
- クレイアニメ。
- その他、人形、ミニチュアアート、ジオラマなど様々な立体造形表現において、補助的な材料として用いられることが多い。
- ^ 文部省編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年、100頁。ISBN 4-8181-8401-2。
- ^ a b 美濃の土 可能性を深掘り「ミノソイル」デザイン資源に『日経MJ』2021年8月4日デザイン面
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 藤原 逸樹. “粘土遊びの指導法に関する一考察”. 安田女子大学. 2019年11月11日閲覧。
- ^ a b “水粘土”. 美術用語辞典. 横浜美術学院. 2021年10月28日閲覧。
- ^ a b c “紙粘土”. 武蔵野美術大学造形ファイル. 2019年11月11日閲覧。
- ^ “【砂粘土】はたった2つの材料で手作りできる! 遊び方のコツも紹介”. オリーブオイルをひとまわし. ディライトクリエイション (2020年5月7日). 2021年10月28日閲覧。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』